読書メーター2010年8月分まとめ

例によって今月もすでに後半ですが、先月分のまとめです。
上遠野浩平の未読本をリスト化して、つぶしていってます。私のライトノベルは彼で止まっていると言っても過言ではない。あとはニャル子さんしか読んでませんし…。ラノベだからと、特に意識しているわけではないのですが、シリーズがずっと続いているものは、何となく手を出しづらいです(まあブギーポップもそうですが…)。ガイド本片手に、いくつか漁ってみようかしら。

8月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3239ページ


機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))機械仕掛けの蛇奇使い (電撃文庫 (0916))
一冊読み切りファンタジー。キャラとかストーリーとか、全体的にとてもバランスよくまとまっていて、さっくり読めて普通に楽しめました。殺竜シリーズもそうですが、上遠野さんのファンタジー風味な小説は、個人的に結構好きかもしれません。こういう感じの作品、他にもあるかしら? 読んでみたいです。
読了日:08月03日 著者:上遠野 浩平



ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(2)  残影の妖都 (富士見ドラゴン・ブック)ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(2) 残影の妖都 (富士見ドラゴン・ブック)
2巻。相変わらず極端な性格で突っ走る素敵なキャラ達、その「関係」に楔を打ち込んで揺るがし、考えさせるようなシナリオ。これぞダブルクロスという感じで、とても面白かった。ギミックを凝らしつつも分かりやすい戦闘も、よく出来ていると思います。お互いの欲望とか対立が前面に出たお話は、最後、ダイス運もあって思わぬ(最悪な?)方向へ。続きが楽しみすぎる。
読了日:08月06日 著者:加納 正顕,F.E.A.R.



ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ジェネシス(4)  創世のメモリアル (富士見ドラゴン・ブック)ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ジェネシス(4) 創世のメモリアル (富士見ドラゴン・ブック)
完結。これまで、頓痴気な NPC だけが面白く、シナリオやマスタリングに対してはかなり不満があったのですが、最終巻はうまくまとまったような感じで楽しめました。プレイヤーが本筋も脱線もかなり盛り立ててた成果かなと思います。最後にしっかりまとめ上げたコウのロールプレイは、流石のひとこと。ヒロイン像を演じきったあやめとか、裏方として支えた瞳も素晴らしかったです。神月先生の暴走裁判所はもうワケワカラン。
読了日:08月11日 著者:伊藤 和幸,F.E.A.R.



ビートのディシプリン〈SIDE3〉 (電撃文庫)ビートのディシプリン〈SIDE3〉 (電撃文庫)
ビート君の試練第3話。このシリーズ、さくさく読めて、テンポが良くて、盛り上がりもちゃんとあって、キャラもたくさん出てきて、雑誌連載がかなり良い方向に出た感じですね。上遠野さんにしては珍しいスピード感という気もしますが、普通に面白いです。
読了日:08月13日 著者:上遠野 浩平



聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)
もはや元ネタが分からない…。でもネタ連発を控えつつ、前巻辺りから出てきていた、キャラの魅力で読ませる方向性を推し進めた結果、内容が落ち着いてきたような気がします。ルシファーとカンタカが良かったです。このまま長期政権化するかしら。
読了日:08月16日 著者:中村 光



冥王と獣のダンス (電撃文庫)冥王と獣のダンス (電撃文庫)
かなり前の作品ですが、読み逃していたことを後悔中。戦場のボーイミーツガールな分かりやすいお話ですけど(第08MS小隊みたいだなと思った)、上遠野さんが、ブギーポップとは違った内容の話を、電撃で初めて出すにあたって、かなり力を注ぎ込んだような気がします。全体的に駆け足気味ながら、人物やガジェットに対するきめ細かい設計が感じられ、大変面白かったです。ここから色々と膨らませることで、間接的に他の作品へとつながっていくのかなという感じがする。
読了日:08月16日 著者:上遠野 浩平



ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)ビートのディシプリン〈SIDE4〉 (電撃文庫)
ビート君の試練、完結。色々な伏線らしきものはちっとも回収されぬまま、ビート君とカーメンにぐいっとフォーカスし、すかっと爽やかに終わったなーと思って満足してたら、最後に凪のターンで唖然呆然、ヴァルプルギスへ続く、みたいな感じでした。ビート君の冒険譚も、上遠野サーガの氷山の一角に過ぎなかったということか。そこも含めて、面白いことは面白いですが、ちょっと切ない。
読了日:08月17日 著者:上遠野 浩平



僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)
思春期にガチでハマッた摩陀羅神話。これで事実上の幕引きと知りつつ、怖くて遠ざけていたのですが、ようやく読んだ。かなり駆け足気味ではあるものの、普通に終わらせていました。麒麟や二天童子、犠牲獣との関係とか、これまでの神話群よりもかなり単純化したような感じで、分かりやすいと同時にあっさりしていて物足りなくもあったけど。大風呂敷を広げまくった挙げ句に途中で投げ出され、放置プレイされまくっていた頃が懐かしい。もうあの日々は戻ってこないのですね(戻ってこなくていい)。でも、天使編だけは最後まで読みたかったな。
読了日:08月19日 著者:大塚 英志



タビリエ 金沢・能登・北陸 (タビリエ (18))タビリエ 金沢・能登・北陸 (タビリエ (18))
お世話になりました。
読了日:08月23日 著者:



ロスト・メビウス―ブギーポップ・バウンディング (電撃文庫)ロスト・メビウス―ブギーポップ・バウンディング (電撃文庫)
ビートのディシプリンのまっすぐな展開を味わった後だからか、話は結構展開していったものの、いささか回りくどさを覚えてしまいました。この焦らしとスカした感じが、昔は気持ちよかったような気もするのですが。織機さんと蒼衣君にスポットが当たりすぎて、ブギーな群像劇っぽい味わいが弱かったからかもしれません。
読了日:08月27日 著者:上遠野 浩平



ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom〈1〉―TVシリーズシナリオ集 (電撃文庫)ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom〈1〉―TVシリーズシナリオ集 (電撃文庫)
10年近く前のアニメ脚本。当時、何話か見た記憶アリ。1つの事件を12人(12話)の視点から追った内容で、原作の群像劇っぽい味わいが、よく出ていると思いました。同じシーンが異なる視点から何度も出てくる重なり具合が気持ちいい。あちこちに挿入された注釈で、よりその辺が分かりやすくなっております。よく出来ているなぁと素直に感心しました。
読了日:08月31日 著者:村井 さだゆき,水上 清資,野尻 靖之



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