[Book] 読書メーター2010年7月分まとめ

先月分のまとめです(また忘れてた…)。先月はあまり本を読んでいませんので、少なめです。例年、夏は脳が沸騰しているので、こんな感じ。
7月の読書メーター

読んだ本の数:6冊

読んだページ数:2304ページ



天下繚乱RPG天下繚乱RPG

超時空時代劇RPG。先日やってみた。文化が花開いた化政時代(1800年頃)に、時空を超えたフリーダムな設定を詰め込んだ世界観が楽しいです。まさに豪華絢爛て感じ。システムは SRS で安心設計。データ面ではアルシャードよりも高いラインでバランスを取っているような印象で、より手軽に遊べる気がします。またやりたい。

読了日:07月04日 著者:小太刀 右京,協力:F.E.A.R.



シャングリ・ラ 上 (角川文庫)シャングリ・ラ 上 (角川文庫)

池上永一。森林化した東京と巨大建造物というビジュアルイメージが鮮烈でした。文体は平易で読みやすく、アクが強くて過激なキャラも分かりやすい。しかし、上巻はあまりノれなかった。スピード感のある大きな展開と、むっちり密度の高い描写や目一杯詰め込まれたアイデアとの相性の問題か、テンポが悪かったように感じた。部分的には目の覚める箇所が多々あれど、全体的な印象はイマイチ。しかしこれは、500頁にも及ぶ大いなる助走にすぎなかったのです。というわけで下巻へ。

読了日:07月05日 著者:池上 永一



シャングリ・ラ 下 (角川文庫)シャングリ・ラ 下 (角川文庫)

アトラス侵攻からはノンストップ。上巻で溜まりにたまったモノが一気に爆発したかのような展開に、思い切り引き込まれました。準主役級のキャラがどんどん暴走し、やられてはまた現れるゾンビ状態になってからは、いささか食傷気味の感もありましたが、そこも含めてドギツい味わいを堪能した。過剰でキツめだけどどこか乾いてて、却って清々しさすら感じさせる文体も好みですし、炭素経済やテコノロジーから果てはオカルトまで、沢山のアイデアに満ちていて面白かったです。

読了日:07月09日 著者:池上 永一



3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)

桐山君が思い上がりをカチ割られた後、次の一歩を踏み出す感じで普通に面白かったです。カチ割り役の島田八段がぐんぐんかっこよくなっていくので、よけいに盛り上がったのだと思います。

読了日:07月19日 著者:羽海野 チカ



オン・ザ・ロード (河出文庫)オン・ザ・ロード (河出文庫)

読むのにすごく時間がかかったけど、これがもう目が眩むほど面白かった。無軌道な若者達が繰り出すイカれた行動からにじみ出る、刹那的な快楽性が異常に高くて、読んでいる間は無茶苦茶に気持ちよく、一方で読むそばから内容をどんどん忘れ去っていってしまう。後に残るのは、熱に浮かされたような不思議な高揚感と、過ぎ去ってゆく後ろ姿に漂う少しの哀しさ。素晴らしかったです。尚、旧訳も既読でしたが、全体的な印象は変わらないものの、より瑞々しい表現が増えたような気がする(細かいところは前述のとおりよく覚えてないけど…)。

読了日:07月26日 著者:ジャック・ケルアック



ゆるやかな風の王立海軍 Replay:りゅうたま (integral)ゆるやかな風の王立海軍 Replay:りゅうたま (integral)

第二シリーズは船旅。前作同様、雰囲気はのほほんと、しかしバランスはカツカツで厳しく、という感じで読み応えありました。個人的にマスターの演出が大好きで、何か喋る度に笑ってしまう。NPC 活き活きとしすぎだから。PC のキャラもよく立っていますし(前作よりも配役の面で良いバランスではないかと)、今回も名シリーズの予感です。期待。あとカバー裏が素敵すぎるゴブニャ〜。

読了日:07月28日 著者:著:岡田篤宏/テーブルトークカフェDaydream



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