[Book] 読書メーター2011年1月分まとめ

昨年末に引越しをしたので、マンガ雑誌を処分していたわけですが、1月は逆に購入を控えていた本を一気に購入した結果、その消化に追われています。ほとんど TRPG 関連ですが。そしてまたマンガ雑誌がたまってゆく…。

1月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3297ページ

闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達闘うプログラマー[新装版] ビル・ゲイツの野望を担った男達
ウィンドウズ NT 版、プロジェクト X。膨大なインタビューを元にしたドキュメンタリー巨編て感じで、読み応えがありました。パフォーマンスアップのくだりや、終盤のリリース間近の時期をすごす人々のようすには、こちらまで息苦しくなり…、面白かったです。規模は違えど、Google の OS も同じような状況になっているのでしょうか…、などと思いました。
読了日:01月06日 著者:G・パスカル・ザカリー

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/12号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/12号 [雑誌]
【メモ】米軍はアフガンで「国造り」をせずに戦闘任務をこなせ。映画が大ヒットすると原作小説は省みられなくなる(ダイ・ハードなど)。『トゥルー・グリッド』の原作『勇気ある追跡』読みたい。ニューヨーク(サウスブロンコス)の都市菜園によるスラム再生計画。
読了日:01月06日 著者:

ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap)
発想について、既存の情報に加工して新しい情報を生み出すこと、と捉えているその基本的なスタンスからブレずに自分の経験を語っているので、分かりやすくて面白かったです。普遍的価値だけでなく、あのゲームが出来るきっかけ、というゲーム好きとして興味深い側面も同時にあります。
読了日:01月07日 著者:桝田 省治

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集
クトゥルフ掌篇小説集。一話分が二頁と短いため、いあいあっと読めますが、私自身ショゴスまで詳しくないので、結構よく分からない話も多かったのはふんぐるい残念でした。ネタっぽい作品はテケリリに楽しめますが、直球勝負な作品の中ではやはり、黒史郎の数編が際立っていたとむぐるうなふ。
読了日:01月12日 著者:

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/19号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/19号 [雑誌]
【メモ】ポンペイが予算不足とやる気の無い保存活動で壊滅の危機にある。ジョージ・クルーニーが大量虐殺を防ぐためにスーダンで導入した「衛星見張り番プロジェクト」。NY アートが金融危機で弾けたバブルの影響で逆に活性化している。
読了日:01月13日 著者:

Role&Roll Vol.75Role&Roll Vol.75
読了日:01月14日 著者:

映画に毛が3本! (KCピース)映画に毛が3本! (KCピース)
大王の映画感想マンガ。マンガに加えて、連載当時を振り返るコメント付。ネタっぽく笑える要素も出しつつ、適度に批評性を持ったバランスで、1ページとは思えないほどの内容の濃さと面白さである一方、とりわけ後半については語りたいことが増えてきたような印象で、そのバランスが崩れてくるところも面白かったです(コメントを読むとその苦労が偲ばれます)。
読了日:01月14日 著者:黒田 硫黄

ゴーレムの生命論 (平凡社新書)ゴーレムの生命論 (平凡社新書)
ゴーレム(的な生命)が登場する作品を、新旧織り交ぜて紹介しつつ、人口生命とは? みたいな哲学的問いについて、熱い筆致でつづる論文。個々の作品に情熱的に深く入り込むので、資料的な側面は弱いように思いますが、奥底にある倫理観を揺さぶられるような内容で、中身は面白かったです。特徴ある文章のせいか、少々読みづらくて思いのほか時間がかかってしまった。
読了日:01月15日 著者:金森 修

妖異暗躍譚3 青梅の幽香 Replay:天下繚乱RPG (integral)妖異暗躍譚3 青梅の幽香 Replay:天下繚乱RPG (integral)
前作で完結かと思いきや続編が出てました。茜と小十郎の若々しいやりとりも悪くないですが、ホームズの驚きの設定や、金銀のキャラとしての深みが思い切り際立っていた巻でした。毎度のことながら、歴史ごちゃ混ぜの世界観が楽しいです。ぶっ飛んではいるけど、シナリオはきれいにまとまってもいる。それにしても、出るキャラみんな、この時代の人じゃないじゃありませんか。時空破断しすぎ。
読了日:01月18日 著者:小太刀右京,三輪清宗

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/26号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 1/26号 [雑誌]
【メモ】銃乱射事件の追悼式でオバマが久しぶりに名演説。チュニジアのベンアリ政権崩壊はアラブ各国に飛び火するか。ハイチの歴史と現実を無視した押し付けの支援が、自立を阻んでいる。地道なライブ活動でビッグになった DMB(デーブ・マシューズ・バンド)。
読了日:01月20日 著者:

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(3)  孤影の死都 (富士見ドラゴン・ブック)ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(3) 孤影の死都 (富士見ドラゴン・ブック)
前回暗い終わり方をして各キャラがふさぎこむ中、怪獣・ゾンビ・巨大ロボと珍妙なB級映画テイストを振りまきつつ、PC を鼓舞するかのようにシナリオに巻き込んでいったマスタリングに感動しました。空回り感もあったけど、結局みんな楽しく乗せられていったように思います。後半の話は、戦闘だけのシンプルなシナリオですが、その戦闘自体に工夫が見られて面白かったです。また、シリーズ全体から見ても、次々と衝撃の事実が明らかになっていくので、本当に目が離せません。次巻も期待しています。
読了日:01月21日 著者:加納 正顕,F.E.A.R.

這いよれ!ニャル子さん 6 (GA文庫)這いよれ!ニャル子さん 6 (GA文庫)
小ネタは相変わらず面白いです。みつをネタは秀逸。ただ、元からストーリー展開はどうでもいいとは言え、クー音さんとかボス登場時には、さすがに目新しさが感じられず(ニャル兄の時を思い出したりして)、がっくしきてしまいました。もっと色んな邪神さんが出てきて暴走して欲しいなーと思います。
読了日:01月23日 著者:逢空 万太

黄梅の繚花 Replay:天下繚乱RPG黄梅の繚花 Replay:天下繚乱RPG
完結。茜と小十郎の真剣愛とか、金銀の感動的な母性愛など、TRPG リプレイで、こういった題材をここまで真正面から描いた作品は珍しいのでは、と思いました。清々しいほどの大団円っぷりで良かったです。一方、個人的に一番興奮したのは、本筋とは全く関係の無い、ホームズの大どんでん返しな設定でありまして、いきなり繰り出した鋼屋ジン氏もさることながら、アドリブで見事に打ち返したマスターにも感服いたしました。総じて大変良いシリーズであったと思います。
読了日:01月25日 著者:小太刀右京,三輪清宗

Role&Roll Vol.76Role&Roll Vol.76
クリエイターズ・インタビュー面白かったです。あと「霊障都市捜査ファイル」に興味を持ちました。しかし、エラッタや FAQ を見ると大事なところが抜けていて、いつもの朱鷺田さんクオリティに苦笑してしまいます。
読了日:01月26日 著者:

シノビガミ・リプレイ戦(2)  妖狐、中天に舞う (富士見ドラゴンブック)シノビガミ・リプレイ戦(2) 妖狐、中天に舞う (富士見ドラゴンブック)
冒険企画局×田中天の最狂タッグ第2弾。今回も素晴らしかったです。セッション開始前の雑談からすでに笑いが止まりません(全裸で)。一方本編は、笑いだけでなく、内容自体も非常に良質だと思います。クライマックス直前の畳み掛けるような展開に興奮し、【秘密】の組み合わせには目の覚めるような思いでした。PvP を越えた向こう側にある感動。こんなシナリオを作れるようになりたいです。
読了日:01月27日 著者:河嶋 陶一朗,冒険企画局

シノビガミリプレイ シノビガミ死 棄神宮殿 (Role&Roll Books)シノビガミリプレイ シノビガミ死 棄神宮殿 (Role&Roll Books)
完結。バトルロイヤル的な導入で、戦闘が多くなり各人の【秘密】が明かされなかった分、クライマックスの畳みかけるような展開に興奮しました。 あとがきで河嶋さんが言うように、「リプレイが面白くかけるRPG」なのかなと思います。実際のプレイでは、メインフェイズで秘密が全部明かされないくらいがいいのだろうけど、それはそれでプレイヤーに負担をかけることにもなるので、難しいところかなと思う。それにしても、幻蔵先生すごかった! 終わり良ければすべて良し。
読了日:01月28日 著者:河嶋陶一朗,冒険企画局


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