読書メーター2009年11月分まとめ

読書メーターというサイトで読書管理をしているのですが、読み終わった本にコメントを付け始めました。そこで、先月分のコメントについて、まとめて転載したいと思います。一部、別サイトへのリンク付コメントもあるんですが、そこは過渡期です…。
11月の読書メーター

読んだ本の数:16冊

読んだページ数:4029ページ



現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神- (Role&Roll Books)現代忍術バトルRPG シノビガミ -忍神- (Role&Roll Books)

まだ未プレイですが、ハンドアウトがはじめから対立軸を考慮した出来になっているのが興味深い。既存のシステムでやろうとすると、ルール面でフォローができない分、難しくなってしまいがちなところを、初めからその前提で作っているから良さそう。深淵を現代に持ってきて、ダブクロ的なエッセンスを振りかけつつ、パラノイア的構造をルール面で補完したって感じ。リプレイも面白かった。早くやってみたい。

読了日:11月01日 著者:河嶋 陶一朗,冒険企画局



シニカルポップ・ダンジョンシアター 迷宮デイズシニカルポップ・ダンジョンシアター 迷宮デイズ

迷宮キングダム』から王国経営を無くしてコンパクトにしたダンジョンモノ。色々なものを「迷宮化」させるアイデアには事欠かないので、マスターは楽しい。あとは意外と「因縁」の扱いが面白いなと思った。凶悪な戦闘バランスは変わらずだから、せっかく感情を結んでも死にやすいんだけどね…。単独だとデータ的に物足りないので、追加サポート希望(R&R でもキングダムばっかりだから…)。

読了日:11月07日 著者:



ソード・ワールドRPGリプレイ・アンソロジー デーモン・アゲイン (ドラゴンブック)ソード・ワールドRPGリプレイ・アンソロジー デーモン・アゲイン (ドラゴンブック)

【★】http://crossreview.jp/akiu/reviews/4829144610
読了日:11月07日 著者:秋田 みやび,藤澤 さなえ,グループSNE,中村 博文,浜田 よしかづ



ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (ちくま文庫)ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ (ちくま文庫)
【★★★★】http://crossreview.jp/akiu/reviews/4480426280
読了日:11月08日 著者:ブルボン小林



吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1吸血鬼カーミラ 創元推理文庫 506-1
レ・ファニュ。名前の響きだけで女性だと思ってた…。【★★★★】http://crossreview.jp/akiu/reviews/4488506011
読了日:11月09日 著者:レ・ファニュ



十七歳の湯夫人【マダム・タン】 (MF文庫 ダ・ヴィンチ か 1-2)十七歳の湯夫人【マダム・タン】 (MF文庫 ダ・ヴィンチ か 1-2)
あっさり薄味。【★★☆】http://crossreview.jp/akiu/reviews/4840128294
読了日:11月11日 著者:勝山海百合



アジアンパンクRPG サタスペアジアンパンクRPG サタスペ
混沌とした世界観とデッドリーなバランスで、遊んでいるうちに(良い意味で)頭がおかしくなってくる TRPG。全部ランダムでキャラを作ったらとんでもないことになった。非常に発生しやすいファンブルを、意図的に出すことで逆転を狙えるという発想がギャンブラーだなぁと。普通に一撃で死ぬので、マスターが開き直ってバンバン殺せるのはいいかも(よくない)。あと、あまり話題にならない(というか他の要素がアク強すぎて霞んでる気がする)けど、実は情報収集ルールが秀逸だと思う。
読了日:11月16日 著者:河嶋 陶一朗,速水 螺旋人



吸血鬼(バンパイア)ハンターD (ソノラマ文庫 (225))吸血鬼(バンパイア)ハンターD (ソノラマ文庫 (225))
「時だましの香」のガジェットが興味深くて面白かった。あと、地の分で「何ということだ!」とか書くのが逆に新鮮でした。講談みたいで。
読了日:11月16日 著者:菊地 秀行



Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
過去の出来事や、未来の可能性と課題がよくまとまっている。変にビジネスとかに焦点を絞らず、「社会」を論じようとしてる姿勢には共感を覚える。一方で、ツイッターがメディア等に対する監視機能としての役割を果たせるのかなというのは疑問。本書にもある通り、落ち着いた議論には向かないので。あと直接関係ないですが、ネット社会を、人間のコミュニケーションの有り方の変化にフォーカスを当ててみると面白いかなと思った。BBS から SNS、ブログ、そして Twitter。質的な変化という面について。
読了日:11月17日 著者:津田 大介



決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (朝日新書)決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44) (朝日新書)
仕訳の積み重ねから理解するのではなく、全体を捉えてから入っていくという視点の転換が面白い。初心者というより、簿記の勉強に挫折した人向け。結局、覚えるしかない箇所は残るので、どこまで納得するかという話だけな気もするけど。
読了日:11月19日 著者:國貞 克則



ダブルクロス The 3rd Edition  ルールブック1 (富士見ドラゴンブック 30-1)ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック1 (富士見ドラゴンブック 30-1)
2nd と比べると、HP が増えて防御系キャラの活躍の芽が出てきたのが嬉しい。トライブリードは、取れるエフェクトは増えたけど、逆にこのシンドロームはこのエフェクトが鉄板、みたいなのに縛られる気がする。かなり読み込まないと、うまいコンボを見つけるのは難しそう。ピュアブリードは分かりやすいし強さがグンと増しているので、初めての人はピュアで入るのが理想かなとも思う。そういう意味では、プレイヤーを受け入れる幅が広がり、確実によくなっていると思った。
読了日:11月19日 著者:F.E.A.R.,矢野 俊策



ダブルクロス The 3rd Edition  ルールブック2 (富士見ドラゴンブック 30-2)ダブルクロス The 3rd Edition ルールブック2 (富士見ドラゴンブック 30-2)
追加エフェクト満載でバリエーションが増えたというか、2nd をカバー出来るようになったというか。ここからが始まりだと喜び勇んでみたものの、仲間内ではキャラが中々上がってこない。成長時の経験点消費が多くなったため、2nd からのコンバート時の再現性に問題があるのか。イマイチ気分が乗らないという空気が漂っている気がする。やってみると、面白くなっているのは間違いないのだけど。後、イージーエフェクトと通常のエフェクトが同じレイアウトなので、参照性が悪い。
読了日:11月19日 著者:F.E.A.R.,矢野 俊策



財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書 174)財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書 174)
見るべきポイントを簡潔かつ見た目にも分かりやすくまとめてて面白かった。終盤は専門的な話も入ってくるので、後は各人の目的に合わせて応用していくという感じか。過去の分析はこれで押さえつつ、未来は別の言葉で語られるべきってスタンスはよさげ。
読了日:11月22日 著者:國貞 克則



死刑長寿 (文春文庫 の 1-14)死刑長寿 (文春文庫 の 1-14)
野坂昭如は初めて読んだのですが、表題作は軽妙で皮肉が効いてて面白かったけど、他の短篇はよく分からなかった。文体は確かに特徴的だけど、リズム感が合わなくてつまづきまくり。町田康や舞城の方がエッジが効いてると思うし、過激なお話は筒井康隆の方が巧みだと思う。という感じで、特殊性があまり見出せず…。
読了日:11月26日 著者:野坂 昭如



日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 11/3号 [雑誌]日経ビジネス Associe (アソシエ) 2009年 11/3号 [雑誌]
個人手帳という究極の自己満足ツールの使い方がみっちり紹介されてて、非常にエモい気分になれます。昨年はまだ実用性があったけど、今年はもう個々人の主張が未整理なまま載ってるばかりで、ある意味異様な特集になっていると思う。しかしみんな、バーティカル型が好きですな…。かくいう私も来年は「ほぼ日手帳」を使い倒す所存です。付録の冊子が昨年より使えないのは×。路線図便利だったのになあ。
読了日:11月27日 著者:



シノビガミリプレイ シノビガミ弐 刃魔激突 (Role&Roll Books)シノビガミリプレイ シノビガミ弐 刃魔激突 (Role&Roll Books)
リプレイと追加ルール。リプレイは【秘密】を最大限に活用した素晴らしいリプレイ。ラストは衝撃と感動が一気にあふれ出てきて、読んでて大変だった。間違いなく大傑作でしょうこれは。追加ルールは一般人が使えるようになったとともに、追加流派など目一杯入ってる。しかし、こんなリプレイみたいなシナリオが果たして作れるだろうか…。ともかく、続刊を激しく希望いたします! あと、欄外の小ボケ(オヤジギャグ的な)が結構好き。
読了日:11月30日 著者:河嶋 陶一朗,冒険企画局

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