System 7

フジロックのライブは…観ようと思いつつ、最終的にはオアシスを選択したので観なかったのですが(オアシスクソ野郎とは私のことです)、せっかく聴いたので書きます。システム7のアルバム。

システム7は、スティーブ・ヒレッジとミケット・ジラウディー夫妻によるユニット。音楽性はテクノとかアンビエントとか、電子音楽方面では多岐に渡るとか。ついでに書くと、この夫婦、Gong のメンバーなんですね。だからフジに出てたのかと、いまさらながら納得しました。(1日目オレンジは、トリ前が Gong でトリが System 7 だったので。
1995年リリースの "Power of Seven" は、正直イマイチ。軽めのビートに、ほわほわとした緩めの音が乗っかる感じで、それなりに心地良さもありますが、全体的には単調で引き込みが弱く、そんなに引っかかるものは無かったです。たまにギターが出てきたりもするけど、全体が薄い膜の中に閉じているような印象で、破壊力があまり感じられず。
しかし、だいぶ飛ばして、2007年リリースの "Phoenix" を聴いてみたら、これはかなり良かった。名前とかジャケットの通り、手塚治虫の『火の鳥』を意識して作ったらしいです。ぶっちゃけ、その辺のイメージはあまりよく分からなかったけど、アルバムとして、ひとつのコンセプトを意識して貫いたような感覚があって、通して聴くと予想外の心地良さがあった。速めの曲は、聴きやすくてわかりやすい分、飽きも早く(リズムがストレートすぎるというか、いささか単調というか…)、逆にノンビートの曲は何がしたいのかよくわからなかったりするけど、なぜか全体の印象が良いのが、ふしぎふしぎ。中間くらいのテンポで、上モノを好きにイジったりしてる感じの曲が、かなり良い出来だったので、中だるみがあまり無いところが良かったのかもしれません。「Makimura - Space Pilot」とか、音の使い方がかなり面白かったりしました。どの辺が「牧村」なのかはよく分かりませんが…。

Power of Seven

Power of Seven

Phoenix

Phoenix

どこかのライブ映像。ライブで聴くと、この分かりやすさは良さそうですね。ギターをずっと持ってるのがスタイルなのか。たまに鳴らされるギターは、音源を聴くかぎりでは、可もなく不可もなくという感じですが…。

「Hinotori」の PV。映像と一緒に聴くとかなり良いなあ。