床屋

そういえば昨日、DVDで『バーバー』を見たのでした。レンタルで、モノクロ版の方を借りて見た。
事実と微妙にズレていく他人の認識。ピースがぐにゃりぐにゃりと形を変えていくのだけど、最後にはそのピースが変な形のまま上手くおさまって、結果的には一枚の絵を完成させてしまうという物語の進み方は、ファーゴなんかをほうふつとさせるのですが、ファーゴは色んな人がその役割を背負わされていて、目まぐるしく展開していたのに対して、バーバーは主人公の視点からそれが淡々と描かれているという感じで、私も床屋の椅子に座ってたばこをふかすエド・クレインよろしく、目の前で次々と起こる事象をぼけーっと口を開けながら眺め続けたのでありました。

バーバー ―　2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD]