remix No.177

ドン・レッツさん


前号はジャンル別年間ベスト10でしたが、今号は「ライター、ショップが選ぶ2005年度ベスト・ディスク」でした。野田努と、元SNOOZER で現INVITATION 編集部の加藤亮太のベストは、ちゃんとチェックしました。色々と聴いておきたいものが……。他、ヤマギワソフトとかワルシャワのショップベストとか、面白かったです。雑誌の総括的ベストより、こっちの方がいいような気がします。リミックス誌はその辺がうまく整えられていて、無理に順位付けされずに細かくなっている一方で、細分化していそうであんまり細分化されていない、いい意味での粗さみたいなのを持っていると思います。どっさり並べられても、窮屈さがそれほどない。そんな感じで、例年、1月は昨年のベストディスクを眺めつつ聴き逃したものを聴いていくって感じなのですが、今年はいつにも増してそれが強い気がします。しばらくこのモードは引っ張りそうです。
他、元 Dry & Heavy のリクル・マイが表紙。巻頭インタビューで野田努が、日本語詞が少ないことに拘っていたりするところがちょっと素敵。
あとは Don Letts のインタビューがとても良かった。オリジナル・パンク世代のDJとかビデオプロデューサー。パンクについてはもちろん、ミュージックシーンについての分析が的確で、かといってシーンで切って捨てたりせず、中でも評価されるべきバンドのことはしっかり認めていたりする。感心しながら読みました。DVD "PUNK:ATTITUDE" は観てみたいです。

パンク:アティテュード [DVD]

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