nettyu出張版

Syrup16g HELLSEE


Syrup16g 『HELL-SEE』
このアルバムを聴いた時、1年ほど前に行った、斎藤和義と、BAZRA のライヴ*1 で感じた肌触りというか、音の違いを思い出しました。前者は音がすかっとしていて古い感じ、シンバルいっぱいたたくとか。一方後者は曲調はさわやかであるにもかかわらず、全体的な音では低音が強めで、ギターも微妙にうちにこもって響いてくる感じで、その違いが世代的な感覚の違いなのではないか、などと思ったものでした。で、シロップは明らかに後者に属していたわけで。印象に残ったのは、重いベース、そして過剰にリヴァーヴのかかったギターです。特にギターの音がものすごくいいです。狙ったわけではないでしょうが、ダブっぽい。そして明らかにグランジを通過していながらそれに拘泥していない。面白い音です。そして負の方向に終始向かう楽曲がいいです。曲的には結構オーソドックスなイメージなのですが、聴くと、音の感じも相まって完全に独特の魅力を持っていると思います。すごく気に入りました。

*1:フジテレビ FACTORY にて
nettyu 日記 2002年5月11日(土)参照
http://www.magisystem.net/~akiu/diary/200205.html